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2023年5月15日

何故、住宅火災警報器の設置が義務付けられたのか⁉

皆さん知らない方もいらっしゃるかと思いますが、住んでいる家には火災報知器の設置の義務があります。

私自身、これが義務付けられているという事はつい何年か前まで知りませんでした。

そもそも、いつから住宅用火災報知器の設置が義務付けられたのでしょうか?そして何を目的として設置の義務が生まれたのでしょうか?

2006年に改正消防法が施行され全ての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務づけられることになりました。

新築では2006年6月1日からで、既存している住宅は市町村条例によって定められた日から住宅火災警報器を取り付けなければなりません。その為、既存住宅に火災警報器を設置する事を義務化する日は地域によって違ってきます。(しかしその期日として平成20年6月1日~平成23年6月1日までと法令で定められています。)

住宅用火災警報器を取り付ける場所は寝室と階段、台所には必ず取り付けなければなりません。

住宅用火災警報器を取り付ける事が義務付けられた理由としては、火災を防ぐ事ではなく逃げ遅れを防ぐための様です。

総務省消防庁の調べでは、2009年に建物火災で死亡したうち約9割が住宅火災なうえに死亡要因として最も多いものとして逃げ遅れが挙げられました。

年齢別にみてみると65歳以上が多く、半数以上を占めています。
今後、高齢社会が進んでいくことで死者の増加が懸念されています。

火災の恐ろしさは煙にあり、煙により呼吸を妨げられるだけでなく視界を奪われてしまう事から、火災から命を守る為には初期段階の発見により避難する時間を少しでも多く作る事が重要と言えます。

この様な背景から住宅火災発生時の逃げ遅れを防止するため、全ての住宅火災警報器の設置が義務付けられました。

火災報知器が義務付けられる前に家を建てられた方はこの義務を知らずにそのまま火災報知器を取り付けていない方も多いかとお思いますので今一度ご自宅にしっかりと火災報知器などの取り付けがしてあるか確認をしてみてください。

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