お問い合わせ

2025年6月3日

今まで見てきた癖あり物件のご紹介

今日は今まで弊社が仲介でご売却をお手伝いさせて頂いた癖あり物件を一部ご紹介していこうかと思います。

癖あり物件ケース①千葉県の物件
~物件から道路に出るまでに他人の私有地がある⁉~ 
こちらの物件は…。
本当に調べれば調べるほど癖のある物件でした。
お問い合わせ者は物件所有者の娘様、息子様です。
お問合せ頂いた数カ月前にお母さまが亡くなってしまい相続する事になったけど、お二人とも既に自分たちの持ち家がある為、物件を処分したいとの事でした。
ちなみに弊社以外にも何社か内見に来たようでしたが、どこも取り扱えないとお断りされてしまった様でした。

それもそのはず…。
まず用途地域は調整区域。(この時点で売却ハードルチョイ上がります。)
物件がある敷地から道路に出る間、敷地の目の前が他人所有の私有地なんです。
私道でもなく私有地…。
勿論、接道なんてしていない。通行の権利で他人が所有している土地でも通行できないとなると生活に支障が出てしまうため、通るな!という事は法律上できませんが、歩行での通行は出来ても車では敷地を通るなと言われてしまえば車で出かける事はできなくなります。(調整区域は基本車がないと生活にかなり支障をきたしてしまう…。)通行料を請求される可能性もあります。勿論、この状態では再建築なんてできるわけありません。

こちらの物件は築50年以上、修繕履歴無し。
そのままの状態では人が住む事は難しいので購入する方は建て直しや大掛かりなリフォームをしなくてはなりません。

このままでは誰も買ってくれない…。

まずは、私有地の所有者にお会いしにく事にしました。

所有者にたどり着くのも一苦労。

これは地方アルアルなのか、近隣に同じ苗字の方が沢山いらっしゃって…。
みなさん親族のようでしたが、たらいまわし状態でした。wwwww

私有地の所有者さんはこの辺りの地主さんだったようで、どうやらお問い合わせ者様の土地も元々はこちらの地主さんから購入した様でした。

幸いな事に私有地の所有者様は優しく良い方でいきなりきた不動産不会社の私たちにも優しく対応してくれました。

私有地を使用できるよう覚書きにサインを下さいとお話した所、実はそこの私有地をもう手放したいと…。

市に相談したけど寄贈も断られてしまったとの事でした。

なので、どうにかしてくれないかと…。

この私有地をどうにかしないとあの物件はどうにも売却が進まない…。

どうにかするっきゃない!

ここから物件の売却と同時進行で私有地をどうするかも考え動きました。

市にも再度詳しく内容を確認し相談をしました。

私有地や私道を寄贈する際には所有者自身が測量を入れなくてはいけない。

市の予算てきな事情もあるとの事で、寄贈は難しいとの回答だったので、寄贈の線は消えてしまいました。

物件の方はチョクチョクと内見が入ってきました。

こうなったら購入希望者様に抱き合わせで購入してもらうしか道はない!

今まで内見をして下さった購入希望者様に私有地の件も含め再度ご案内をさせて頂きました。

営業の甲斐あって、私有地も含め現状で購入して下さる買主様が見つかりました!

その間、三カ月。

物件所有者様も私有地所有者様も喜んでくれ、無事に決済まで行く事ができました。

この瞬間が不動産営業マンとしては一番達成感を感じる瞬間です。

他の業者は引き受けてくれない物件でも弊社は諦めずご売却出来るまで所有者様に寄り添いお手伝いさせて頂きます。

調整区域だし、駅から遠いし、違法建築物だし、築古過ぎだし…。
と、諦めている物件でも是非一度弊社にご相談下さい!

最後までより沿い最善のご売却のお手伝いをさせて頂きます。

© 2021 Eiyu INC.