ここ近年、不動産融資を取り巻く環境は大きく変化しております。
某金融会社の不正融資問題、某アパート建築会社の建築偽装などで不動産投資への金融機関の融資は本当に厳しくなっています。
購入金額満額での融資は全くと言っていいほど通りません。
自己資金の割合が3割も必要と言われています。
融資における属性とは、個人の収入は勿論、職業や勤続年数も見られます。
この他にも家族構成や、所有資産、審査対象となる人も人柄を見られます。
★金融機関から融資を受けやすい属性の人って?★
金融機関から融資を受けやすい属性
⭐︎地主・資産家
一般的にキャッシュを持っている事と、担保になる不動産も所有している為、金融機関としては安心して貸出できる相手と見られます。
⭐︎公務員
なんと言っても安定しています。
リストラのリスクもほとんどなく、定年まで安定した収入が続き退職金まで見通しが利くといった点では金融機関としても安心できます。
⭐︎士業
代表的な所で言うと弁護士や医者、司法書士などが挙げられます。
これらの職業はいわゆる定年という概念がなく、一生涯収入を得られるので長期間の融資にもリスクが低く見られます。
★不動産賃貸業の融資審査を通す為のポイント★
全体に共通しているものとして、金融資産、不動産の保有、既存借入、勤務先、金融機関との取引実績などが関係してきます。
不動産賃貸業における融資は住宅ローンとは違い、審査基準は厳しいものになります。
そこで、融資審査を通りやすくする為にどう動くべきか。書き出してみます。
⭐︎購入物件の収益の高さ及び安定性をアピール
金融機関は対象不動産の担保力の審査をする時に、積算評価だけではなく収益性も大事な判断材料としてしっかり見ます。
収益性が高ければ高い担保力も期待できます。
⭐︎勤務先の年収に高さや安定性
金融機関の貸付金額は、年収から何倍というような目安になっている為、年収が高ければ高いほど借入の目安も高くなります。
⭐︎勤務先の属性
融資対象者が滞りなくきちんと返済してくれるかどうかは勿論重要な判断基準になってきます。勤務先の規模や、事業内容、資本金に従業員数、売上高かどうかの条件から判断しますので、経営が安定している企業に勤めていると審査に有利に動く事があります。
不動産賃貸業を始めるには属性が金融機関の融資審査に大きな影響を与える事は紛れもない事実となります。
ただし、某金融機関の不正融資事件などで融資自体が厳しくなっている事も事実なので属性が単に高いだけでなく不動産賃貸業のスキルや経営者としての経験なども審査される可能性が高いです。
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